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Special Cover Talk

005 Candle JUNE with Kazunori Kumagai



Candle JUNE(以下、C):初めてカズくんの公演に参加させてもらった青山円形劇場から3年だね。

Kazunori Kumagai(以下、K):3年前は今より生々しかったですね。日本に帰ってきて初の単独公演で、シビアでした。これから日本でやっていけるかどうかを試されるような公演だったから、事務所的には事務所の人が集めたミュージシャンたちでやっていきたいということだったんだけれど、それが自分は嫌で。N.Yで出逢ったギタリストの人と話すうちに9.11の話になって、何か自分的にケリをつけないと先に進めないっていう結論に達しました。JUNEさんは9.11と関係なくキャンドルを作ってる人として知人に紹介されました。話をするうちにそういう活動をしていることを知って、一緒にやってみたいなって。

C:偶然じゃなかったのかもね。全部何かに仕組まれてたのかな。

K:あのショーをやってみて、9.11のことを表現したり語ったりするのはすごく難しいなって思いました。この日本の劇場では、遠い国の出来事を物語ってるようにしかならない。自分は見てきたことだけど、それを表現することで観客との距離ができてしまう。もっとストリートのレベルに僕の役割のタップというエンターテインメントがあるのかもしれないと思いました。何かに追われてる日常のなかから表現して、そこから大きな問題に結び付けていかないと難しいなって。個々それぞれにみんないろいろな悩みがあるから。自分に対するケリと人に伝えることは違います。だから、もっと大きくなって言いたい。まだ力が足りないかな。

C:自分は今までのタップしか知らなかったから、ショーを見てすごく可能性があると思った。久しぶりに純粋に素直に多くの人に見てもらいたいって思ったよ。

K:僕も、自分が求めてるエンターテイメントというものには、JUNEさんみたいな人に参加してもらいたいと思ったんですよね。身のあるエンターテイメントというか楽しさのなかに、考える部分があることが必要だなと。JUNEさんはそれが出来る人だと思うから。

C:タップのルーツとして王道のエンターテイメントへの憧れもあるんだろうけど、カズくんがタップの歴史をアメリカで学んできたからこその葛藤もあるんだろうね。その芯をいかにエンターテイメントにのせるかを目指す部分があるんだと思う。自分にとっても、そこはカズくんと近いかもしれない。アンダーグラウンドでもド真ん中のメジャーでもなく、アフガニスタンへも行きつつ、ショーもやりつつ、その真ん中が丁度いい。ありそうでありえないところを作っていけたらと思う。







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