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Special Cover Talk

001 Candle JUNE with JARVIS



Candle JUNE(以下、C):8月6日っていう原爆が落ちた日に、JARVISたちを広島へ連れて行きたかった。そういう場所でどう感じるのかなって。

JARVIS(以下、J):重かったね。すごく。初めて何を歌っていいのか分からなくなった。言葉を選ばないとと思った。適当になにか言って後悔するのは自分だから。すごく考えたね。

C:“戦争を知らない子供たち”って世代でしょ? だけど間接的には戦争に参加しちゃってる。もう大人だし、理想とは違う状況に呑み込まれて行く現実をどうしたらいいかって言ったら、自分たちは自分たちにしかできない戦争体験をしていくべきなんじゃないかって思ってる。ああいう日にああいう場所に身を置くこと自体が、まずは痛いんだよね。

J:痛いんだけど、傷に塩を塗られるように泣かないといけないんじゃないのが不思議だよね。だからってダンスパーティをやろうとも思わないんだけど。一番大事なのは、忘れないことだと思う。

C:単に過去を悲しむんじゃなく、経験をどう生かしていくか。言ってしまえば終わってしまったことであって、それをどうするかっていったら、これからは起こらないようにすればいいだけなんだよね。だって考えてみたらあれから50年ちょっとしか経っていないんだよ。戦争をやってた人たちはまだたくさん生きていて、その子供たちが世の中を動かしてるんだから。

J:笑いながらじゃないけど、怒りながらじゃない伝え方ができればいいと思ったよ。

C:たぶんそうしてあげた方が、亡くなった人たちにもいいよね。悲しいことがあったけど、生きてるオレたちは改めて考え直して仲良く生きてるぞ、楽しんでるぞっていうのを見せてあげて、一緒に楽しもうよ、って。

J:今、カートコバーンのインタビューを思い出した。ニルバーナってネガティブなバンドだと思われちゃうでしょ? だけどカートはいつも泣いてるワケじゃないし、怒ってるわけじゃないんだって。それは生活のほんの10%か15%で、オレはシアワセな人間だよって。亡くなった人たちも絶対そういう感覚なんだと思う。

C:未来がいつまでも泣いて悲しむんじゃなく、それをちゃんと吸収してその後の喜びを実践していかないとね。








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