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Special Cover Talk

008 Candle JUNE with TERA



TERA(以下、T):最近、自分のお店をとおして知り合った仲間たちと広げている北海道の素材を使った「HANDLE」っていうプロジェクトがあるんだ。北海道では今、エゾシカが増え過ぎていて駆除してる状況なんだよね。それをただ駆除するだけではもったいないと思って、何かそれをかたちにできないかと、ツノなどを使ってものをつくったりしてる。

Candle JUNE(以下、C):自分の展示の時にも、流木と一緒にエゾシカの角を使わせてもらったりしてるね。

T:北海道にはそういう素材もたくさんあるんだよね。

C:角だけじゃなくて皮のこととかもちゃんと考えて、しっかりとしたなめし方でなめした素材を提供してるよね。

T:北海道では、開拓時のオオカミの絶滅や温暖化などでシカの数が莫大に増え、年間何十億という被害が出ているんだ。ハンターが個体数調整しながらの駆除をしているんだけど、まだ職業として成り立たない状態なので、ハンターになろうとする人も少ないらしい・・・。

C:野生動物を単に保護していくだけでなく、自然のバランスを考えないと生態系が狂ってきちゃうんだよね。

T:林業もそうだけど、木を切らないと森が腐ってしまうことがある。シカも増えすぎると土地が食い荒らされてダメになってしまう。積極的に殺せとは言わないけれど、殺さないといけない状態で生まれてくるものを有効に使わないとダメだとも思うし。今はそういうバランスを取っていく時代なのかなと。動物もそうだし木もそうだし、何らかのことがあって崩れてしまったバランスは取り戻しはできないかもしれないけど、うまく循環して、かつ還元できるものがあればと思う。







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