Candle JUNE（以下、C）：どうして「WAX」のような音楽イベントにしたの？ K-39（以下、K）：基本は村おこしです。だから、どんなイベントでもよかったんですが、人が来てくれて楽しいのは音楽イベントかなと。しかも、１日だけのイベントより、夏の間の１ヶ月間、ぶっ通しでやるのがいいと思いました。 C：イベントを通して実現したいことは？ K：「WAX」には3つのコンセプトがあるんです。ひとつは観光客の増加。ふたつ目は島に住んでいる人たちに遊んで欲しいということ。みんな友達の家でしゃべってお酒飲んで、せっかくの夏ももったいなく過ごしていたから、違う選択肢を教えてあげたかった。これだけのことをやったら、これだけ楽しいってことを伝えたかったかな。そして、島中の老若男女が楽しめる空間を提供したかった。最後の目的は観光客が来たときに遊ぶ、憩いの場を作ること。今まで新島には夜の楽しみといえば居酒屋ぐらいしかなかったから、もっと楽しめる場を作りたかった。 C：東京にいたら、今日はここでパーティとか、あそこでイベントとか、なにかしら気にして過ごしているけれど、新島では熱い太陽と広大な海と満点の空で、それがバーンとかき消される。とびきりおしゃれなお店もなければ、道もきちんと舗装されていないけれど、逆にそれがいいよね。タダで入れる温泉もたくさんあるし…。 K：僕の友達も「WAX」を機会に新島に遊びに来てくれたんですけど、みんな今まではただ遊びに来るきっかけがなかったんですよね。すごくいい島だとは聞くけれど、百聞は一見にしかず、で。やっぱりきて来てもらえたらぜんぜん違う。白く長い砂浜にエメラルドグリーンの波がバーンと立つ。新島には、最高の自然がある。あまり観光地化していないところもまた良くて、そして、純粋無垢な島の人たちも本当に最高なんです！ C：島という場所でヘタなイベントをやってしまうと、そこに暮らす人たちに変な荒波だけを残してしまう。けれど「WAX」は、島に住む人のことも考えてうまく循環しているから相乗効果でさらに良くなるんだと思う。東京都の“新しい島”と書く“新島”でできているのもすごいことだと思うよ。 [BACK]
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