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Special Cover Talk

003 Candle JUNE with ∀KIKO



Candle JUNE(以下、C):好きなものとかってありますか?

∀KIKO(以下、∀):ノブヤ(∀KIKOさんの旦那様)。そして、自然。身近にいる人たちや自然がいちばん大好きで、いちばん大切かな。あと、いつの頃かアイヌの世界観に感銘して、共感して、自分が絵を描くことも一緒だと思うようになってきた。アイヌにはすごく影響されてる。今のアイヌの親しい友だちと出会う前には、いつか必ず出会えるって信じてたの。たまたま個展をやってた時に通りがかったアイヌの人が、フラッとギャラリーに入ってきて、「あなたの絵にはアイヌの魂を感じる」って言われて。それから今の関係になったんだけど、そんなふうに信じてれば絶対につながっていくんだな、って。

C:信じてればそういうふうになるんだよね。

∀:だって全ては自分の心次第だから。『nociw』をやってた時にいろいろ考えてきたことがあるんだけど、私の絵って鏡みたいなものだなって思った。観る人がどんどん自分の内側に入って行って、自分に気付いていくっていうか、そういう部分がある。観る人から泉のように言葉が溢れ出してくるの。その人の心の中を引き出してあげて、それをちょっとのきっかけで気づかせてあげて、その人自身に生き生きしてもらう。そんな光景を見る時、心から幸せを感じる。私はそのために描いてるんだなって思う。

C:自分も∀KIKOさんとやることでちょっと戻るっていう感じはある。自分のメインの活動って、いかに平和になるかを考えてやってるけど、その仕事とのバランスを見ながら、どれだけそういった部分に入っていけるのかっていうのがメイン。単純にろうそくを見て、単純に気持ちいいっていうことでもいいけど、その人の心の中にあるものをより自発的に引き出すことができればいいなって。作品としてのスタンスっていう部分でも、自分が10代〜20代に考えてきたことがカタチにできるんじゃないかなって思う部分もある。∀KIKOさんの夢は何ですか?

∀:平和。

C:それはどういう意味的な?

∀:やっぱりひとりひとりの心の中で、楽しいとか嬉しいとか、そういうふうに出てくるものかな。

C:ひとりひとりが自分の役割を感じて、潤滑していくことをみんなが喜びとして感じられて…ってことかな。

10年前は∀KIKOさんと何かするっていうふうにも思ってなかった。なんかいつでもいいって感覚もあって。きっとこの人はいつまでもこういう風にして絵を描き続けるんだろうなって思ってたから。10年くらい前に出会った人から、自分はすごく影響を受けてるって思う。その人たちは無条件にどんな自分っていうのを関係なく、自分を評価してくれてる人たちだと思うから、すごく重要なんだなって。

来年一緒に出来る日をたのしみにしています。
今日はありがとうございました。

※JUNEと∀KIKOさんの展覧会は、2005年2月2日〜12日を予定しています。詳細は後日、ホームページで。





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