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Special Cover Talk

003 Candle JUNE with ∀KIKO



Candle JUNE(以下、C):展覧会でやりたいのは、暗闇が生まれるのか暗闇から生まれるのか分からないけど、生まれる前なのか何なのか、そういう感じのことなのかなと。音も音なのかどうか分からない感じとか。

∀KIKO(以下、∀):いいんじゃない? だって、もともとは闇から生まれてる訳だから。この宇宙の中には闇の世界の方がいっぱいあるもんね。私ね、昔、洞窟に居たらしいんだ。私の生まれた土地にフゴッペ洞窟っていう洞窟があって、自分にとっての原初のような場所になってる。そこにストーンサークルがあって、だから前にやっていたギャラリー『nociw』のお庭にもどうしてもストーンサークルを作りたかったの。秋には知床へ行って、野生の動物に合ったり、自然に触れたりして、絵のインスピレーションを沸かせるつもり。

C:2002年〜2003年の年末年始に、沖縄のヌチシヌジっていう洞窟へ行ったのは、ほんと特別な体験だった。本当に真っ暗な中でろうそくを一本灯して一晩過ごしたのね。体内回帰じゃないけど、戻った感じ。そこでは自分の状態で全てが変わっていく。気温の変化に寒気を感じることもできるし、神秘を感じることもできる。全てが自分の意識次第。これ以上ないくらい音にリラックスできることもあれば、これ以上ないくらいうるさく攻撃を受けてるように感じることもできる。そういう自由を∀KIKOさんも森の住人たちに感じたりすることができる。2人が改めて一緒にやる意味があるのは、展示っていうよりもそういう世界を作ることなのかなって思う。

∀:大切だよね。

C:だから、より際立ったことをしたいなって思ってる。展覧会のセットを一緒に北海道や新潟にも持って行ってやれたらいいかもね。全く同じことをいろんなところでやるのは無理なんだけど、来れなかった人は違う場所でその断片を見られるとか。それを持って洞窟にも行ってみたい。あ、でも、それはできたらだけどね。






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