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Candle JUNE(以下、C):∀KIKOさんはどうして絵を?
∀KIKO(以下、∀):子供の頃から絵が好きだったから。だからそのまんま今につながっている。昔はカラフルな世界を描いてたんだけど、いきなり「シンプルサイド」って本を出した頃から、モノクロのラインの絵を描き始めたの。それも自分で意識してっていうよりは、自然にそうなった。
C:色って光ありきじゃないですか。だから、闇っていうのは重要だなって思う。
∀:私も光について考える時は、闇についてすごく考える。この世の中のほとんどが闇だし、神様がいる世界だって闇の中。その闇を潜り抜けてからの光の美しさのことを考えるかな。私自身は、闇を潜り抜けるような人生じゃなく、すごく恵まれてて、常に幸せ。だからポジティブな光の方にいると思う。∀KIKOのアキっていう字は、もともと「晶」っていう字で、星が3つで成り立ってるのね。そしてその星が自ら輝いて周りを強烈に照らすっていう意味なの。そういう星の下に生まれて生かされてるんだよね。
C:自分もすごくいい環境で育ってきたっていう意味では、光の中にいるからこそ、闇に憧れるじゃないけど、闇ありきみたいな思いがあるな。
∀:夜の闇を抜けて朝日が昇る瞬間、すごく神聖な気持ちになる。私の絵も、自分でなんでモノクロになったのかなって考えると、究極の光と闇の世界なんじゃないかなって思ったりもする。もともと色っていうのは光によってそう見えているだけで、色なんていうものはないんだもんね。
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